今回は、直木賞作家の角田光代さんについて、いろいろと特集していきたいと思います。
だれでも知っているような名作を多数、発表してきた人気作家の1人である、角田光代さん。
これまでに、いったい、どういった活動をしてきたというのか、いまから振り返っていきましょう。
角田光代さんはたくさんの人気小説、エッセイを生み出してきましたので、これまでの作品のなかから、おすすめ人気ランキングや、作品の感想についても、それぞれ確認していきたいと思います。
それではさっそく、ご覧ください。
1.角田光代の経歴
角田光代さんは、1967年3月8日、神奈川県の出身で、現在の年齢は57歳となっています。
大学時代には、学生劇団で活動していたという、角田光代さん。
そしてまだ学生だった1988年に、「彩河杏(さいかわ あんず)」という名義で発表した『お子様ランチ・ロックソース』というジュニア小説が、上期コバルト・ノベル大賞を受賞して、作家としてデビューをはたしました。
大学卒業後の1990年には、『幸福な遊戯』によって、海燕新人文学賞を受賞して、一般文芸において、デビューすることに。
ちなみに、この時点から、「角田光代」名義となっています。
以上のように、当初は、ジュニア小説の書き手として世に出た角田光代さんだったものの、これ以降は、児童文学も執筆しつつ、おもに一般文芸で活躍していくこととなります。
やがて、角田光代さんは、発表した作品が多くの文学賞を受賞したり、ノミネートされていきました。
1993年には、『ゆうべの神様』、『ピンク・バス』で、それぞれ芥川賞にノミネート。
1994年には、『もう一つの扉』で芥川賞にノミネート。
1996年には、『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を受賞。
1998年には、『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞を受賞。
1999年には、『キッドナップ・ツアー』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。
2000年には、『キッドナップ・ツアー』で路傍の石文学賞を受賞。
そんななか、2003年には、『空中庭園』で婦人公論文芸賞を受賞し、芥川賞ではなく、直木賞にノミネートされ、とうとう2005年、『対岸の彼女』で直木賞を受賞したのです。
が、角田光代さんの文学賞受賞はまだまだ続きました。
2006年には、『ロック母』で川端康成文学賞を受賞。
2007年には、『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。
2011年には、『ツリーハウス』で伊藤整文学賞を受賞。
そして2012年には、『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞を、あいついで受賞。
2014年には、『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞しています。
2021年には、『源氏物語』訳で読売文学賞ということで、ここまでのキャリアを持った作家はなかなかいませんから、たいしたものでしょう。
そんな角田光代さんは、プライベートでは、芥川賞作家の伊藤たかみさんと結婚したものの、離婚。
その後、バンドGOING UNDER GROUNDのドラマーの河野丈洋さんと再婚しています。
2.角田光代の学歴
角田光代さんは、作家としてすごいキャリアの持ち主でしたが、学歴も立派なものでした。
小学校は捜真小学校、中学校・高校は捜真女学校中学部・高等学部。
そして大学は早稲田大学第一文学部文芸専修卒業だったのです。
仕事も学業も、見事なものですね。
捜真女学校中学部・高等学部からは、中村うさぎさんなど。
早稲田大学からは、青島幸男さん、村上春樹さんなどが出身者として知られています。
3.角田光代のおすすめエッセイ人気ランキング、作品の感想
続いては、角田光代さんのエッセイの、おすすめ人気ランキング、作品の感想をご覧ください。
3位は、『今日もごちそうさまでした』。
角田光代さんが苦手な食べ物を克服していくさまをつづったエッセイ。
登場するエピソードはシュールですが、伝わってくるものはいたってマジメなものなのでした。
2位は、『愛してるなんていうわけないだろ』。
角田光代さんにとって、記念すべきエッセイデビュー作。
若かったころの異なった側面が感じられる、青春時代の記録でした。
1位は『今日も一日きみを見てた』。
ネコとの毎日を綴ったエッセイ。
ありふれた日常ゆえに、かえって心に響いてくるものがあります。
4.角田光代のおすすめ小説人気ランキングと作品の感想
おしまいは、角田光代さんの小説の、おすすめ人気ランキング、作品の感想です。
3位は、『対岸の彼女』。
堂々の直木賞受賞作。
トラウマを抱えながら生きてきた、2人の女性の物語です。
2位は、『空中庭園』。
直木賞候補作。
家族を1人1人、別の章で描いていく、短編集です。
1位は『八日目の蝉』。
映画が大ヒットした、もっとも有名な作品。
母親が誘拐犯だったという、衝撃的なサスペンスです。
角田光代さんは、児童文学から一般文芸まで、多彩な作品を作っていました。
キャリアといい、作品の認知度といい、すばらしいものですね。
さらに読者に希望を与えてくれることを楽しみにしたいと思います。