芥川賞といえば年2回ある日本における文学賞の最高峰ですよね。
毎回、候補者が発表されるとその作品の売上が急増すると言われています。
たしかに、芥川賞候補作ということであれば、いったいどんな本なのか気になってしまうんじゃないでしょうか?
そこでここでは、2023年上半期(第169回)の芥川賞候補者とその作品について、詳しく紹介します。
受賞者の発表は年7月19日(水)で、時間はまだはっきりしていません。
まだ時間はあるので、できるだけ全冊読んでおきたいものですね。
石田夏穂『我が手の太陽』
1991年生まれの埼玉県出身で、東京工業大学工学部を卒業しました。
2021年に「我が友、スミス」で第45回すばる文学賞佳作を受賞し、その後も多くの作品を発表しています。
芥川賞ノミネート作品の『我が手の太陽』は、彼女の2度目のノミネート作品となります。
石田夏穂『我が手の太陽』Amazon(2023年7月13日発売)
市川沙央『ハンチバック』
1979年生まれで、早稲田大学人間科学部(通信教育課程)を卒業しました。
難病・先天性ミオパチーを抱えながらも、2023年に「ハンチバック」で第128回文學界新人賞を受賞しデビューしました。
20年以上も執筆活動・文学賞への応募をしながら、同作で初の候補入りとなったわけです。
児玉雨子『##NAME##』
1993年生まれの神奈川県横浜市出身で、明治大学大学院文学研究科修士課程を修了しました。
作詞家としても活動を開始した彼女は、2021年に『誰にも奪われたくない/凸撃』で初の小説単行本を刊行。
芥川賞ノミネート作品の『##NAME##』は、彼女の初の候補入り作品となります。
千葉雅也『エレクトリック』
1978年生まれの栃木県宇都宮市出身で、東京大学大学院博士課程を修了し、博士(学術)の称号を持っています。
2019年に「デッドライン」で第41回野間文芸新人賞を、2021年に「マジックミラー」で第45回川端康成文学賞を受賞しました。
芥川賞ノミネート作品の『エレクトリック』は、彼の3度目のノミネート作品となります。
乗代雄介『それは誠』
1986年生まれの北海道江別市出身で、法政大学社会学
部メディア社会学科を卒業しました。
2015年に「十七八より」で第58回群像新人文学賞を受賞しデビューし、その後も多くの賞を受賞しています。
芥川賞ノミネート作品の『それは誠』は、彼の4度目のノミネート作品となります。
以上、今回は2023年上半期(第169回)芥川賞の候補者とその作品の概要をおおくりいたしましtた。
それぞれの作品は、個々の経験や視点を通じて、人間の生活や社会について深く掘り下げています。
石田夏穂さんの『我が手の太陽』や市川沙央さんの『ハンチバック』など、多様性やSDGsが話題となっている現代において、どの作品が受賞するのか非常に楽しみですね。