今回は、直木賞作家の三浦しをんさんについて、特集していきたいと思います。
これまでに人気作品を多数刊行してきた、三浦しをんさん。
はたして、そんな三浦しをんさんとは、どういったプロフィールの人物だったのでしょうか。
そこでさっそく、三浦しをんさんの経歴や学歴がどうなっていたのか、見ていきたいと思います。
また、これまでに刊行されてきた三浦しをんさんのおすすめしたい人気小説やエッセイについても、感想とともに取り上げていきたいと思いますので、ご覧ください。
三浦しをんさんの小説のうち、映画化された作品の一覧も調べてみました。
三浦しをんの経歴
三浦しをんさんは、1976年9月23日、東京都の出身で、現在の年齢は、48歳となっています。
父親は千葉大学名誉教授の三浦佑之さん。
もともと、三浦しをんさんは、小説家ではなく、編集者になることを志望していて、大学時代には、出版社への就職をめざしていました。
そんななか、大きな人生の転機となったのが、早川書房への入社試験だったのです。
三浦しをんさんは、作文を面接官だった編集者の村上達朗さんに認められ、『Boiled Eggs Online』のサイトで、エッセイ『しをんのしおり』を連載することになったのでした。
その後、村上達朗さんは早川書房を退職して、ボイルドエッグズを立ち上げて、三浦しをんさんに作家になるようアドバイスしたものの、三浦しをんさんは引き続き、編集社を模索。
もっとも、三浦しをんさんは結局、編集社に就職できなかったうえに、アルバイトになるも辞め、小説『格闘する者に○』の刊行によって、作家としてデビューすることになります。
以後、三浦しをんさんは、評価されるようになっていき、『私が語りはじめた彼は』によって、山本周五郎賞にノミネートされ、これから文学賞のノミネート、受賞が相次いでいったのでした。
『むかしのはなし』によって、直木賞にノミネートされたのち、2006年には、とうとう、『まほろ駅前多田便利軒』によって、直木賞を受賞したのです。
ちなみに、直木賞受賞当時、三浦しをんさんは、まだ29歳という若さでした。
2012年には、『舟を編む』によって、本屋大賞を受賞。
2015年には、『あの家に暮らす四人の女』によって、織田作之助賞を受賞。
2018年には、『ののはな通信』によって、島清恋愛文学賞と河合隼雄物語賞をダブル受賞。
さらに、2019年には、『愛なき世界』によって、日本植物学会賞特別賞を受賞しています。
日本植物学会賞は文学賞ではありませんので、きわめて異例だといえるでしょう。
これまでに刊行された三浦しをんさんの小説は、ほかに、『月魚』、『秘密の花園』、『ロマンス小説の七日間』、『風が強く吹いている』、『きみはポラリス』、『神去なあなあ日常』などとなっていました。
三浦しをんの学歴
それでは、そんな三浦しをんさんの学歴は、どうなっていたのでしょうか。
三浦しをんさんの出身校は、中学校・高校が横浜雙葉中学校・高校、大学が早稲田大学第一文学部でした。
横浜雙葉中学校・高校からは、中里恒子さん、松あきらさん、戸田恵美子さん、八木亜希子さん、渡辺真理さん、乙黒えりさん、日比麻音子さんなど。
早稲田大学からは、阿刀田高さん、五木寛之さん、折原一さん、北村薫さん、栗本薫さん、野坂昭如さん、藤田宜永さん、古川日出男さん、星野智幸さん、堀江敏幸さん、三浦哲郎さん、宮城谷昌光さん、村上春樹さんなどが出身者として知られています。
三浦しをんのおすすめ人気小説やエッセイの感想
続いて、三浦しをんさんの刊行してきた人気小説やエッセイのうち、おすすめしたいものを、感想とともに紹介していきたいと思います。
小説では、やはり『舟を編む』でしょう。
『舟を編む』は、出版社を舞台としていて、営業部から辞書編集部に異動した男性が、辞書作りに奔走していくというドラマ。
三浦しをんさんの原体験が感じられるのが素敵ですね。
本屋大賞を受賞して、人気となりました。
一方、エッセイでは、『『罪と罰』を読まない』をおすすめしておきたいと思います。
こちらは、三浦しをんさんの単著ではなく、岸本佐知子さん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんとの共著。
あのドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことがない人々が、同作について語るという、異色の内容でした。
ドストエフスキーのファンでも、そうでなくても、読む価値は大きいといえるでしょう。
三浦しをんの映画化作品一覧
おしまいに、三浦しをんさんの小説のうち、映画化された作品も確認していきましょう。
2009年の『風が強く吹いている』。
2011年の『まほろ駅前多田便利軒』。
2013年の『舟を編む』。
2014年の『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~』、『まほろ駅前狂騒曲』。
そして2017年の『光』でした。
小説をお読みになっていなくても楽しめると思いますので、ぜひ、ご覧いただきたいと思います。
たくさんの傑作を輩出してきた、三浦しをんさん。
どの作品も、タイトルが独特で印象的ですよね。
直木賞と本屋大賞をダブル受賞した手腕に、引き続き、期待していきましょう。