人気作家として知られている湊かなえさんについて、ご紹介してまいりたいと思います。
ミステリー作家として、これまでに多数の作品を発表し、映画化、ドラマ化された作品も少なくない、湊かなえさん。
はたして、湊かなえさんは、これまでに作家として、どのようなキャリアを築いてきたのでしょうか。
そこでさっそく、湊かなえさんの経歴や学歴はどうなっていたのか、調べてみました。
また、これまでに発表されてきた多数の作品のなかから、湊かなえさんの人気小説のおすすめランキングもチェックしていきましょう。
湊かなえさんの作品には映像化されたものが多いため、その理由についても、見ていきたいと思います。
それではさっそく、ご覧ください。
湊かなえの経歴
湊かなえさんは、1973年1月、広島県の出身で、現在の年齢は、52歳となっています。
小学校時代、中学校時代には、江戸川乱歩さん、赤川次郎さんといったミステリー作家の作品をよく読んでいたという、湊かなえさん。
大学を卒業してからは、アパレルメーカーに就職し、青年海外協力隊に入って、トンガに行き、現地で栄養指導を行っていたという、ミステリー作家というイメージとは違う経歴の持ち主でした。
日本に戻ってからは、兵庫県で高校の非常勤講師となります。
やがて、作家を志した湊かなえさんは、2005年、BS-i新人脚本賞に佳作入選をはたし、作家としてのスタートを切ることに。
その後、2007年には、『答えは、昼間の月』で、創作ラジオドラマ大賞を受賞。
そして同年、後の『告白』に収録されることになる『聖職者』で小説推理新人賞を受賞し、ミステリー作家としてデビューしたのでした。
ここから、湊かなえさんは、異例の大躍進を遂げていくことになります。
ミステリー作家としてのデビュー作である『告白』は、2009年、いきなり、本屋大賞を受賞し、大ベストセラーとなったのでした。
さらに同作は、2010年には映画化され、こちらも大ヒットを記録しています。
以後も、湊かなえさんは、映画化された作品だけでも、『北のカナリアたち』、『白ゆき姫殺人事件』、『少女』、『望郷』など、数々の話題作を発表。
受賞歴は、広島文化賞新人賞、日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、となっていました。
これまで、『望郷』、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』、『未来』と、直木賞へノミネートされた作品も、複数となっています。
さらに、湊かなえさんは、2018年には、『贖罪』で、世界でもっとも権威のあるミステリー小説の文学賞であるエドガー賞にノミネートされるなど、海外でも高く評価されています。
今後も、湊かなえさんの活躍が楽しみでしょうがありません。
湊かなえの学歴
それでは、湊かなえさんの出身校は、小学校、中学校、高校、大学と、それぞれ、どうなっていたのでしょうか。
小学校は因島市立因北小学校、中学校は因島市立因北中学校、高校は広島県立因島高校でした。
そして大学は武庫川女子大学家政学部被服学科卒業でした。
一時はアパレルメーカーで働いていたということで、大学時代に学んだことが役に立って、本当によかったですね。
なお、武庫川女子大学からは、田島治子さん、東ちづるさん、岡野昭仁さん、新藤晴一さん、小野卓司さん、寺西重郎さん、寺西正司さん、吉原敬典さん、細川洪さん、須山浩継さん、田頭剛さん、といった著名人が出ています。
湊かなえの人気小説おすすめランキング
続いては、湊かなえさんの人気小説のおすすめランキングをご覧ください。
5位は、『夜行観覧車』。
高級住宅地で起こっていく異変を描いた話題作です。
4位は、『少女』。
人の死を見てみたいと思う2人の女子高生の話です。
3位は、『リバース』。
大学生時代の同級生の死で何者かに告発されていく男の話です。
2017年にTBSでテレビドラマ化されました。
2位は、『白ゆき姫殺人事件』。
死体となって発見された女性をめぐって展開されていく群像劇です。
そして1位はやはり、『告白』でしょう。
教室の生徒たちの前で、自分の娘の死の真相を暴いていく教師を描いた衝撃作です。
とはいえ、いずれも甲乙つけがたいおもしろさですよ。
湊かなえの小説は映像化が多い理由
このように、話題作を多数、発表してきた、湊かなえさん。
それでは、これまでに映画化された作品が多いのはどうしてだったのでしょうか。
湊かなえさんは、読後に嫌になるミステリー・イヤミスの先駆者となってきました。
ずばり、このことが大きかったのではないでしょうか。
やはり、独特のポジションを築いたことは大きいでしょうね。
今後も湊かなえさんのイヤミスの新作が楽しみです。
2009年のミステリー作家としてのデビューから、まだそこまで年月が経っていない湊かなえさん。
しかし、社会的には、ベテランにも負けないレベルにのし上がっています。
独特の作風を生かして、これからも読者に刺激を与えてくれるといいですね。